ニュース一覧

HOME > ニュース一覧 > ニュース

【12年WS/WSE校外学習】裁判傍聴と「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」体験

2月8日と15日に12年生選択科目「ワールド・スタディーズ」「World Studies in English」選択者を対象に、東京地方裁判所での刑事裁判の傍聴とダイローグ・イン・ザ・ダークの体験を行いました。東京地裁での裁判傍聴では、今回初めて裁判員裁判を傍聴する機会に恵まれ、裁判員6人と裁判官3名という9人が審判を下すという厳格な雰囲気を体験することができました。例年、11年生時に第一東京弁護士会協力の下、裁判員特別授業を実施していますが、やはり実際に裁判の流れや検察や弁護人質問などを聞いていると被告の人生が浮き彫りにされる1時間で大変勉強になりました。

また後半は外苑前にある「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」の体験に行きました。8人チームになり完全な暗闇の中を白杖一本で進んでいくというもの。各チームには視覚障害の方が1名アテンドとして付き、声で案内をしてくれます。多くの情報を視覚から得ている健常者にとって、完全な暗闇の世界は最初は恐怖を感じるものでした。しかし、しばらくすると互いに声をかけて協力していくうちにその恐怖は安心へ変わり、「全く見えないのに見える」感覚が作り出されていくという不思議な感覚が現れるようになります。DIDは別名”Social Entertainment”とも称され、単に視覚障害の人の気持ちがわかるというレベルに留まらず、自己との対話や他者との関係を見直す機会を提供し、終わると視覚以外の感覚が鋭くなっていることを実感する、大変興味深い体験となりました。

写真

写真
金井氏(Dialog in the Dark Japan代表)より
「ダイローグ」の歴史やコンセプトについての
説明を受けた
当日はDIDJapan代表の金井真介氏やDIDコミュニケーションコンサルタントの志村季世惠さんからドイツで始まったDIDの歴史やコンセプトの説明を受ける機会も得ました。

詳しくは:
ダイアローグ・イン・ザ・ダーク:http://www.dialoginthedark.com/index.html
志村氏のDIDにかける思いを綴った動画:http://www.youtube.com/watch?v=L81GBwQWN9s

2011/02

←ニュース一覧 ↑top