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【5〜12年生】衆院選と東京都知事選挙で模擬選挙を実施

玉川学園では未来の有権者を育てるねらいから、社会地歴公民科では模擬選挙を実際の選挙に合わせて2003年より実施しています。12月12日〜14日までの間、高学年を中心に科目の枠を超えて模擬選挙が実施されました。高学年では、「授業内の実施」と放課後の中央委員会による「呼びかけ投票」の2本立てで実施しました。以下は、9年国際学級の「Humanities〜現代の社会」の様子および中央委員会有志による「呼びかけ投票」実施の取材記事です(MMRC伊藤司書著)。

中学3年(9年生)の現代社会では、国政選挙に合わせて、授業内で模擬投票が行われます。校舎内にある情報環境施設であるMMRC(マルチメディアリソースセンター)でこの日授業が行われたのはIBクラス(国際学級)です。 担当のz合教諭から今回の選挙の広報資料が配布され、選挙公報を読み、グループで分析し、ディスカッションするようすべて英語で指示がありました。

広報資料や政権公約(マニフェスト)などを分析し、それをもとに、どの立候補者、政党に投票するかを考えます。
z合教諭は、「「なぜか?」を考えながら分析しましょう」と声をかけます。
その人(政党)を選ぶのは、選ばないのは、なぜですか?

みんな選挙公報を真剣に読み、分析し、グループで話し合いました。

続いて、話し合った分析結果を発表します。

「投票はありえないなと感じた都知事選の候補者は、意味不明なマニフェストを掲げていたり、 具体的になにをしてくれるのかが分からなかった。たとえば…」

「○○という候補者の経歴を見ると、都知事にふさわしいとは思えなかった。その理由は…」
「△△さん、XXさん、□□さんは公約に具体性があったので、投票するならこの3名から選ぼうと思った。」
「テレビでは小中学生には難しい言葉で話されることが、選挙公報では分かりやすく書かれている」
「いじめ問題について取り上げている政党があり、良いなと感じた」
みんな、分析結果に真剣に耳を傾けました。

z合教諭は、若い年齢層の投票率の低さ、政治への無関心の問題を指摘。
総務省の調査によると、前回衆院選の投票率は最も高い65〜69歳が85%。
20〜24歳の投票率は、46%という低さでした。若者の投票率の低さによって、候補者の政策が投票率が高い中高年齢層向けになってしまうかもしれません。

選挙に関わることの大切さについて考えました。

パソコンで、ボートマッチを使用してみます。(画像は毎日新聞社の[えらぼーと])

※ボートマッチとは、有権者と政党などの考え方の一致度を測定することができるインターネットサービスです。(無料)

たとえば、えらぼーとの場合、「憲法改正に賛成ですか?反対ですか?」などの20の質問に答え、各質問の重要度を選択して政党との考え方の一致度を調べます。選挙公報やボートマッチなどを使って投票する候補者や政党を選び、3階の模擬投票所へと向かいます。

3階の投票会場です。本物の投票用紙記入スペース、本物の投票箱を使用します。

候補者のポスターがたくさん掲示してあります。
生徒たちは、考えて選んだ候補者に自分の大切な一票を投票しました。

投票済みの人には玉川オリジナルの「VOTED!」シールがもらえます。

さっそくかばんなどに貼る生徒の姿が見られました。

放課後のエントランス広場(アトリウム)では、よびかけ投票が行われ、小学生から高校3年生までが、思い思いの候補に投票しました。

町田市明るい選挙推進協議会の方が、模擬投票をサポートしてくださいました。

受付では、中央委員が氏名を確認し、投票用紙2枚(都知事・衆議院)を渡しています。
重複投票がないように徹底されています。

投票所で候補者名や政党名を記入し、そして投票!

たくさんの生徒が模擬投票に参加しました。

2012/12

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