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知識に基づいた個性と自主性を育む自由研究

玉川学園の自学自律の精神を具現化した学習が自由研究です。教科学習や芸術、スポーツなどの分野からテーマを決め、生徒が自発的に1年間を通して研究に取り組みます。担当教員にアドバイスを受けながら自らの計画に基づき研究を進め、それぞれの研究成果を玉川学園展や学校行事、外部の大会やコンテストで発表します。1年毎に研究分野を変更することもできますが、継続的に研究活動を行い、将来の進路につなげていくことを奨励しています。自由研究によって培われた、自学自律の精神は今後の学習、さらには高等教育や社会でも生かされてきます。

知識に基づいた個性と自主性を育む自由研究

自由研究のテーマのひとつ、「企業研究」。2010年度からは、自分たちの会社づくりを体験する“起業シミュレーション”に取り組み、その中で、前年度手がけた購買部との商品開発企画を受け継ぎ、キャンパスウエアを扱う会社「freecious」が誕生しました。メンバーは、企業の第一線で活躍するサポートコンサルタントたちとディスカッションしたり、アドバイスを受けながら自分たちの会社の組織づくりをし、事業計画を作成。12月の玉川学園展で成果発表を行い、年度末には取り組みを論文にまとめました。2011年度はオリジナルスウェットを商品化し、天空際と体育祭で販売。見事100本を完売しました。

知識に基づいた個性と自主性を育む自由研究

今の高校生にとって、加速度的な変化を遂げながらグローバル化する世界を生き抜くためにはどのような力が必要なのでしょうか。大企業への就職が人生の安心を保証する時代は終わった現在、人生の通過儀礼“就活”の選定基準も、その企業自体も「社会公器」としての側面を持ち合わせなければ世界や人々からの信頼を得られなくなっています。日本においても多様なアイデンティティを持つ仲間達と一緒に仕事をする時代になっているにちがいありません。変化を日常的なこととして受け入れ、多様な価値観を美ととらえ、どんな相手ともコミュニケーションでき、企業を通して社会貢献する-このごく当た り前な考えを高校生のうちに現実社会との接点を密に研究させたい。本学創立以来の伝統 である自由研究で、未来の社会変化を見据えながら生徒が「起業」し、その過程を通して 自分たちのコミュニティー(学校生活)への貢献を模索する挑戦-これがfreeciousの活動 です。