TOP授業レポート04

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今日は、先週の購買部とスウェット業者の方々とのミーティングを受けて最初の授業でした。
この1週間のうちにメンバー全員で集まり、発注するスウェットをどれにするか検討したとのこと。決定はまだのようです。

 


 

授業がはじまると、円形に席を配置します。今日はサポートコンサルタントとして、金居さんと共に、マーケティング・ディレクターの古澤さんが授業に参加。広告代理店からゲームメーカーを経て、現在フリーで活躍されている方です。物が売れる仕組みや方法をいろいろ勉強し、実践されてきたとのこと。まさに今のフリーシャスの課題に対しての有効なアドバイスをいただけそうです。

さっそく話し合いがスタート。
社長からは今日の議題について話がありました。
「まず、サンプルをつくるにあたって2つのスウェットの選択肢があるけれど、どちらを選択するのかをみんなで話し合って決めたい。あと、そもそもフリーシャスとして利益を出すのか出さないのか?そこを最終的に考えたいです」

まずAとBのどちらのスウェットを選択するか?形と値段が違い、BはAより単価が400円高いものです。

 


 

「フリーシャスの企業理念、みんなのエコーを形にすることを大切に考えたい」
「Aはプリントがうまく乗らないし、Bを選択したい」
「色も形もBの方が良い」
Bを選択する方向になりました、それによって価格も高くなります。
そして、利益を乗せるかどうかについて話し合いが続きます。アンケート結果から2000円代がメインの購入価格で、なるべくそれに近づけたいことや、高くても3500円に設定したいことなどが次々と話題に上ります。

 


 

古澤さんに意見を求めると、
「このようなことをマーチャンダイジングといいます。消費者に向けてどのように価格設定するか?商品戦略のひとつですね。実は、消費者心理として指標になる数字があるんです。1.3と1.7。例えば、いつも買っている商品の価格が1.3倍の値段ぐらいまでは、消費者はあまり抵抗を感じずに購入する。それが1.7倍となると、その同じ環境のままでは難しく、人を介在させたり、価格のギャップを何かで埋めることで購入すると言われています」
みんな真剣な表情で聞いています。

「みなさんの中で安いスウェットは人気はない。アバクロは高いけどなぜ買っているのか?付加価値をどうつけるか?どのように人を介在して値段のギャップを埋めていくのか?考えてみるといいんじゃないかな」
とアドバイスがありました。

 


 

社長は、まず利益を乗せるかどうかを最終決定するために、各自の意見を聞いていきます。
2人のメンバー以外は、利益を計上したいという気持ちであることが確認され、利益を計上する方向で進めることになりました。 続いて、
「利益を計上するなら自分たちで売る覚悟ができていないとだめだけど、そこはどう?」 とみんなに問いかけます。

つぎつぎにいろいろなアイデアが出ました。
「限定モデルで売り出せば・・」
「100本限定という言い方もできる」
「今までの取り組みの経緯を全面にアピールする」
「フリーシャスの初代社長はAOで慶応に受かったとか・・」
「これを履けばリーダーになれる!とかは!!」
「やっぱり109のバーゲンとかがすごいんです。叫んだりしていて、あと何本ですとかいうと殺到する」
「ラスト20分とかいって・・」
「コスモス祭で準備する人に着用してもらったり・・」
「後夜祭はすごく盛り上がるから、そのタイミングにかけて勢いで売ってしまう!」
「後夜祭のチケットを優遇するとか・・」

そんなやりとりを聞きながら社長も、
「なんか売れる気がしてきた!みんなどう?」
みんなもうなずいています。
新しいメンバーからも活発に意見が出されて、それぞれにスウェットを販売するという当事者意識が高まった様子です。

 

 

サポートコンサルタントの金居さんからは、
「利益を出していかないと会社というのは存続できないから、みなさんが利益を出すという決断をしたのはとても素晴らしいと思います。アイデアだけでも、実際に利益がないと何も残らない。がんばってください!」
古澤さんからは
「100本販売するということを考えて、ここに14人いるのだから、一人10本、自分で1本購入するとして9本売れば良いという考え方もある。今、いろいろ意見やアイデアが出されていたのは販売戦略です。盛り上がるのはとても良い、売れるかもしれないという気持ちがみなさんから湧きあがってきたのが素晴らしいと思います」
と伝えられました。

いよいよこれからですね。
どのようにしてこのスウェットが販売されるのかとても楽しみです。