TOP授業レポート09

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今日は、学校はお休みでしたが、フリーシャスの社長と各部門長とサポートメンバー全7名が集まり、購買部へスウェット販売計画のプレゼンを行いました。

 


 

プレゼンの場所は購買部のオフィス。
先方はご担当者の2名と、スウェットの発注業者の1名です。
全員が席についたところで、緊張の面持ちの中、プレゼン資料を配布。社長からフリーシャスの新体制、各部門について紹介した後、各部門長からそれぞれの計画が伝えられます。

 


 

はじめに戦略部門から、広報、売値、特典、企画、購買部への提案と5つの項目に分けて発表しました。

夏休み前の最後の授業では、様々な課題が出て、授業後もメンバーでいろいろ話し合っていました。この日までに、メンバー全員で準備を進めてきたようです。

まずは、多くの生徒にスウェット販売について知らしめ、“かっこいい”“欲しい”と思ってもらうことを目的として、天空祭(学園祭)の前にダンス部、長会(学園祭の実行委員)向けに事前販売を行い着用してもらい、来場者向けにチラシ配布を計画していることを伝えます。

 


 

売値については、できるだけ安く販売するために、事前販売分はフリーシャスとして利益を計上しないことを検討中であり、特典にはFesta(後夜祭)のチケットをつけることも説明しました。さらに、ダンス部との合同企画(天空祭当日、このスウェットを着用したダンス部員が10分程度のパフォーマンスを行う)について伝えたところで、「購買部に提案があります!」と、部門長にかわり戦略部門のサポートメンバーが切り出しました。

「特典と利益についてお願いがあります!」
「以前、(購買部の)部長さんに、自らが高校生であり、リアルな高校生の声を拾えること、生きた市場調査ができることはフリーシャスの最大の利点であることを教えてもらいました。そこをうまく活用してアンケートに協力できます!生徒たちにあまり知られていない商品を、この機会にサンプルとして提供してもらうことができないでしょうか?」 そして、「100着売り切るためにも、売値についてもできるだけ下げて販売したい。そのために、現状の購買部の利益率を下げることができないでしょうか?」

あくまでも、今回販売する100着のスウェットはフリーシャスが責任をもって売り切る、もし売れ残ってしまった場合でも、学園祭後の体育祭での販売を準備していきたいと熱をもって伝えます。

緊張感が走ります。購買部の担当者の方も真剣な表情で資料を見つめていました。

 


 

続いては広報部門から宣伝・広告の計画内容を報告。校内モニターを使い、3段階のストーリーで効果的に広告を打っていくことや、9~12年生(中学3年生から高校3年生)の朝会にフリーシャスのメンバーが参加して告知すること。そして、ポスターやチラシの制作について、それぞれの進行状況、今後のスケジュールが伝えられます。

 

 

最後はディスプレイデザイン部門から。当日のディスプレイがイラストで記されている資料を見ながら、それぞれのポイントについて伝えます。
まずイメージカラーの紺色について、フリーシャスのロゴのメインカラーでもあり、グレーのスウェットに一番合う色をメンバーで話し合った結果で決定したと説明。ディスプレイには男女別のマネキンを使うことやスウェットにフリーシャスのロゴ入りのタグを手作りでつけること、そして、スウェットを入れる袋にはロゴ入りのシールを貼ることなどを伝えます。

各部門の計画を伝えた後は、スウェット発注業者さんと具体的に発注する上での納期や枚数について確認を進めます。
今年は、震災の復興支援活動や支援イベント向けのTシャツの発注が多く入っていて、例年よりも工場は稼働率が高くなっているそうです。

 


 

デザインの一部分を少し大きくしたいとのリクエストに対して、「通常の場合、すでにサンプルをつくってデザインを起こしているので、デザインの変更には別途に判代が掛かることを今後に向けて知っていてほしい」と実情を伝えられ、少し厳しい表情になりましたが、今回はみんなががんばっていることもあり業者さんで負担いただけるとの回答を受け、一同ホッとした様子でした。

その後は、購買部の担当者の方からフリーシャスの提案に対する考えの他にも、様々な角度から質問や意見が投げかけられました。

 


 

リクエストされている特典は、高校生だったら具体的にどんな商品がいいのか?
価格については、今後2012年バージョンをつくることになった場合を想定すると、変動しない方が良い。適性価格としては本当はどのあたりなのか?
実質何枚販売すればコスト割れしないのか?保護者にPRする計画は?
学内の活動に基づいてつくったものであるという点も伝えると良いのでは?
オープンマーケットではないので、17日のみならず事前にどれだけ販売できるか?
予約や先着はいいと思う・・etc

 


 

これによって、より一歩進んだ販売戦略や計画が練られていきます。
お願いした利益率については、最終的には良い回答をいただき、購買部のホームページで商品紹介されることにもなりました!
その上、プレゼン終了後には担当者の方も含めみんなでキャンパスストアに行き、特典にする商品は何がいいのかを、実際に見てリクエストすることもできました。素晴らしい成果です。

 


 


 

メンバー全員、それぞれ充実した表情で帰路につきました。

みなさんの熱意が伝わり、購買部の方々も販売業者さんもフリーシャスを外部の立場から積極的に応援してくれていますね。プレゼンテーションお疲れ様でした!