TOP授業レポート08

01

今日は夏休み前、最後の授業です。

 


 

先生からはじめに、スウェット販売に対するフリーシャス側から購買部へのプレゼンが7月28日に決まったこと、そして、メンバーの役割が決まったので、かねてより社長からリクエストがあった名刺をつくることが伝えられました。

 


 

いよいよ販売に向けて具体的な準備が進められていきます。
さっそく、スウェット販売に向けた各部門の業務内容の資料が配布され、各部門長から内容について共有されました。

まずは戦略部門からです。
利益の金額や、利益を使って学校に還元することについては、販売終了後に詳しく検討する方がよいと考えたこと。特典については、先着50名とし、うまい棒などの他にFesta(学園祭のイベント)の席やよい場所の確保を行うこと。さらに、学園祭の実行委員のメインスタッフやダンス部や英語劇部に、事前に購入してもらうよう働きかけ、着用してもらうことを考えていることが伝えられます。

 


 

続いては広報部門。
学内のモニターを利用して、ちょっとずつ興味を持たせるために部門内で考えた全3話のストーリー展開を行うことと、モニターを使った際のメリットデメリットについて。高校1-3年のすべての朝会で告知したり、ポスター掲示を行うことなどが、全体のスケジュールや段取りと共に共有されました。

 


 

最後はディスプレイ部門から。
分かりやすい手書きのイラストが入った資料をもとに、販売ブースの位置やテントのデザインと、その中でどのようにスウェットをみせるのかが伝えられます。
マネキンを他の部から借りてくるなど、なるべくお金をかけずにディスプレイする工夫も凝らされています。

また、購入いただいたお客様がスウェットを持ち帰るための袋の素材について、コスト面などを考慮しビニールにするという案が出されました。
それについて、「ビニールだとバックの中に入れてしまう・・紙袋だと単体で持つことになるので宣伝効果にもなるのではないか?」など、他の部門からの意見も出て、みんなで思案し始めました。

 


 

意見交換をするうち、「そもそもこのコストはどこから捻出するのか?」「利益から相殺する?」「特典でつけるものについても?」「展示パネルなどはどうする?」などの疑問点が次々に上がりました。

ここで、サポートコンサルタントの金居さんが、判断材料としてその背景が知りたいので、戦略部門の利益額の設定や今伝えられた内容に至った理由は何かと問いかけます。また、今議論している袋や特典をつけた場合のコストは利益から捻出すると話しているけれど、必要コストとしてそもそもの価格に含めて、それ以外を利益として考えるべきであることが伝えられました。

「先着の人数はそもそも50名でOKか?」
「もし事前に売れなかったら?」
「逆に売れすぎてしまったらどうする?」などの質問がメンバーたちから戦略部門に投げかけられます。

 


 

「思い切って特典がなくても売れるようにする!」
「利益の幅をもっと大きく設定してみてもいのではないか?」など、戦略部門のメンバーからも意見が上がりました。

「ひとつひとつコストを算出してみると、どれがいちばん費用対効果が高いのかが分かり、検討しやすい」と金居さんからアドバイスもありました。

 


 

他の部門はそれぞれに業務を進め、戦略部門は、今日出てきた課題について、再度検討して夏休み前までにみんなで共有できるように進めていくことになりました。
授業時間が終わり一旦解散した後も、戦略部門のメンバーは残って今後の進め方について話し合っていました。

 


 

先生も、生徒たちが現実の課題を目の前に進んでいく姿を、「いよいよですね・・」と期待を込めて暖かく見守っていらっしゃいました。

今日で夏休み前の授業は終わりです。これからは授業時間外で取り組みを進めていくことになります。