TOP授業レポート22

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スウェットを商品化する上で現在ネックになっているコスト部分。
この課題をどう解決するのか?
今日は購買部の方、そして業者の方も来て様々なことが話し合われました。

 


 

まず最初に社長から、先週購買部へフリーシャス社としての意向を伝えに行き、そこで話されたことと、その後確認できたことをメンバー全員に共有します。

 


 

フリーシャスとして低価格での商品化が難しいのなら、3000円代で価値のある商品を提案したいという意向を伝え、“実際に商品化に向けてどんなことが可能性として考えられるのか?”を業者の方も同席していろいろと話をすることができたこと。
そして改めてフリーシャス社がつくりたいスウェットについて業者の方と話ができたことで、より詳細に見積もりが提示されたこと。

共有後、購買部の方とのやりとりで利益率が確認されました。

現在手元にある見積もりに利益を載せると、販売価格が4000円以上のスウェットになってしまうことがわかりました。

すこし困惑した表情のメンバーも見受けられます。

今日はオットージャパン(株)の加藤さんが、サポートコンサルタントとして授業に参加。
さっそくメンバーの一人から、利益率について通常どのくらいなのか?と質問があがりました。

 


 

「商品にもよるけれど、40%、50%は当たり前です」メンバーのもっていたペンケースを例にとって、「これだったらきっと数百円が原価であろうと思う。お店で商品を販売しているところは、商品原価にそのお店のテナント料、人件費などが加えられる。他の会社が作ったものを販売する場合は、商品を作った会社と販売した会社、両方の利益が原価に上乗せされるので、売値はさらに高くなる。ユニクロのように商品の製造から販売まで自分の会社でやれるところは、安く販売できる。今フリーシャスの扱っているスウェットは前者のケースなので、その分高くなってしまうのは当然のこと」と話があると、皆それぞれに「えーそうなんだー」「びっくり」と驚きの表情を浮かべていました。

現実を知ることができ、改めて今後について話し合われます。

4000円以上でスウェットを購入するということ自体、自分たちで想定していなかったこと。
それ以上価格が落ちない場合は、商品化をあきらめるしかないのか?
違うアイテムを新たに提案するか?
とにかくコストダウンの道を新たに探ってみるのか?

社長としては商品化されなくても今までの取り組みはとても大きな価値があったこと、社名から企業理念、そしてリサーチしてサンプルもつくったこと。
みんなも商品化できないから、すべてダメになるということではなく、やってきたことはとても自分たちのためになったと思うと、自分自身の気持ちが伝えられました。

 


 

今後の選択肢が示されたところで、購買部の担当者の方と業者の方が教室にいらっしゃいました。

最初に業者の方から現在提示している見積もりについての詳しい説明があり、前回話を聞いていろいろ調べたこと、フリーシャスの実現したい加工は日本では1つ400円ぐらいするが、中国や韓国でやるとその10分の1の価格になることや、スウェットも品質を保ちつつコストが抑えられるものがあることが伝えられ、実際にスウェットのサンプルとプリント加工のバリエーションの資料を持ってきていただいていたので、さっそくみんなで確認します。


 


 

シリアスな雰囲気が明るく変化し、その後はそのサンプルを実際に着用して、裾をたくし上げても程良いところでとまるか、後姿やシルエットはどうかなど、着心地や見た目をみんなでチェック。

 


 


 

そして、プリント加工については業者の方から「組み合わせはいくらでも考えられると思うので、希望の組み合わせ(プリントのパターン)をリクエストしてもらえればそれで改めて見積もりを出しますよ」と提案されました。

 


 

それを受けて、その後わいわいとみんなで話し合い、女子も男子もそれぞれに今のデザインに合うプリントのパターンをいくつか提示。
来週改めて見積もりを出してもらうことになりました。

来週は試験で自由研究の授業はないのですが、試験明けにメンバー全員で集まって見積もりを確認し、今後について話し合うことになりました。

さあ、どのような展開になるのでしょうか?